RYO TOMIE solo show
PARADISE ARRANGEMENT 2022年8月16日(火)〜9月4日(日) 14:00〜20:00 月曜休廊 RYO TOMIE は1991年生まれ。2016年 多摩美術大学大学院絵画専攻油画研究領域終了。幼少期をフランスと日本で過ごす。幼少期より学んだ西洋美術に対してリスペクトをもって絵画制作に取り組む反面、西洋起源の油画技法を用いることとアジア人としての自身のルーツとの差異に違和感を持ち、西洋とアジアの狭間にある自身の「アイデンティティのねじれそのもの」を独自にスタイル化すべく、「越境」をテーマに制作を続ける。色彩鮮やかな厚塗りの油彩画や、油絵具で着彩された発泡ウレタンのオブジェ、パフォーマンスや映像作品など、多岐に渡る表現は互いに響き合い、もはや独自性に富んだ世界観を獲得している。 本展で作者は、自身の個人史から紡ぎ出した生い立ちや日常、悲喜交交といった事柄を、まるで花を活けるかのように再構築(≒アレンジメント)することによって、個人から普遍への跳躍と越境を試みている。そこから生まれた絵画やオブジェ群は、どこかに在る(在った)かもしれない「PARADISE(=楽園)」の様相を呈する。また、本展で初公開となる新作パフォーマンスの制作においては、自らの大地を踏みしめながら営む「さりげない日常」に対する作者の深い敬意が窺える。本展覧会を通して、さりげない営みと楽園の可能性に満ちたこの世界を、鮮烈なイメージをもって鑑賞者に提示する。 |
わたしたちの営みは見えない楽園の中に存在する。 生活というものは大変に目まぐるしく、安心する間を与えない。 しかし、私たちの所作には少なからず影響力がある。 あわただしい中で無意識に下した決断がもたらす影響力である。 わたしたちの所作は見えない営みの中に存在する。 ちょっとした所作が世界を形作る。 誰もあなたのことを見ていないのかも知れない。 しかし、その所作はかけがえのないものである。 所作にはそれぞれの色が宿る。 わたしたちの色は見えない所作の中に存在する。 花を活けるようなわたしたちの生活は色で満ちている。 しかし、活ける所作にしか色は宿らないのか。 枯れてしまう花を土に還すことは醜いのだろうか。 活けない所作はこれからのどんな景色になるのだろうか。 わたしたちよ、もういちどよくみてみよう。 (June 2022, Tokyo. by RYO TOMIE) |
EVENTs
paformance
Performer : RYO TOMIE
Guest musician : Yoshiaki Orikasa
① opening
《 IKERU 》
8/20(土)19:00〜19:30
(満員御礼で終了しました)
② closing
9/3(土)19:00〜19:30
入場無料(投げ銭制)
(オープニングと内容は異なります。)
9/3(土)19:00〜19:30
入場無料(投げ銭制)
(オープニングと内容は異なります。)