会期は終了いたしました。
浅野拓也 個展
RE: 2023年1月24日(火)〜1月29日(日) 13:00〜19:00(会期中無休) 再資源化を目的としたリサイクル業者には、日々大量の廃品が運び込まれる。キーボード、スマホ、イヤホン、スピーカー……故障したものや型落ちの製品、新品でさえ、様々な理由で廃棄される。収集された廃品は、分解と選別を経て、素材という状態まで還元されることによって再資源化を果たす。まさにこうした廃品の解体作業現場で働く作家の浅野拓也は、毎日新しく積み上げられる廃品の山を目の当たりにして急速に移ろい行く社会に圧倒される。しかしそれと同時に、ゴミとされたガラクタ達の姿に純粋なモノとしての魅力を見出していく。まるで浜辺でお気に入りの貝殻を拾い集めるこどものように無為で、親密なモノとの対話に基づきながら、ガラクタの蒐集が始まった。作者はガラクタ達に語りかける。「一緒に新しい形への復活を遂げよう。」 SIMカードスロットをDNA螺旋になぞらえた立体作品は、無価値とされたガラクタに新たな身体を与えようとしている。新たな身体を得たガラクタは、作者の復活(rebirth)の問いかけに、どのような返答(response)を寄越すだろうか。 【浅野拓也】1988年東京都生まれ。多摩美術大学の上野毛キャンパスで絵画専攻卒業の後、同大学大学院で修士課程を修了。現在千葉県で制作活動。 |